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佐々木 祐二
分析化学, 49(3), p.161 - 168, 2000/03
被引用回数:1 パーセンタイル:4.58(Chemistry, Analytical)N,N'-ジメチル-N,N'-ジヘキシル-3-オキサペンタンジアミド(DMDHOPDA)またはN,N'-ジメチル-N,N'-ジヘキシル-3-チアペンタンジアミド(DMDHTPDA)と2-テノイルトリフルオロアセトン(Htta)を用いてY,Eu及びアクチノイドの協同抽出を行い、抽出錯体の化学形を調べた。[DMDHOPDA],[Htta]濃度一定の条件で上記元素の抽出の際のlog DとpHの関係が曲線となった。曲線の最小二乗計算結果に加えて、log Dと試薬濃度との関係を調べてみたところ、M(A)(tta)(X),M(A)(tta)(X),(A:DMDHOPDA, X:ClO)など、1元素につき3種以上の抽出錯体を見いだした。DMDHTPDAとHttaの協同抽出では、Eu,Am,Th,Uをニトロベンゼンに抽出する時も、複数の錯体が生成することを確認した。
佐々木 祐二; 渡部 和男
JAERI-Research 99-005, 21 Pages, 1999/01
N,N'-ジメチル-N,N'-ジヘキシル-3-チオペンタンジアミド(DMDHTPDA)とテノイルトリフルオロアセトン(TTA)協同抽出によるニトロベンゼン中へのEu(III),Th(IV),U(VI)とAm(III)の抽出錯体種をlogDと抽出剤濃度との関係より求めた。それぞれアクチノイド陽イオンの3つの協同抽出錯体を見い出した。抽出錯体の存在割合は2つの抽出剤濃度の比に依存しそのフラクション図を作成した。EuとAmの最も高い分離比、7.2、がDMDHTPDA単独の抽出剤を用いたときに得られ、その値は抽出種にTTAが関与する数とともに減少した。
佐々木 祐二; Choppin, G. R.*
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 222(1-2), p.271 - 274, 1997/00
被引用回数:15 パーセンタイル:90.13(Chemistry, Analytical)ジアミドを用いるアクチノイドの溶媒抽出研究において、N,N'-dimethyl-N,N'-dihexyl-3-thiopentanediamide(DMDHTPDA)が合成され、Eu,Th,UO,Amの抽出剤として用いられた。DMDHTPDAはその化学構造にイオウ元素を含み、これが弱い電子供与体として働くために上記金属イオンと弱い錯形成能力を示した。thenoyltrifluoroacetone(TTA)との協同抽出の結果より、DMDHTPDAはM-TTA錯体に付加する形で錯形成することが分かった。